愛の種類 ギリシャ語の愛という言葉から
ギリシャ語では愛という言葉が7種類あるそうだ。
- Eros ロマンチックな愛
- Philia 友情
- Storge 家族に対する愛
- Agape アガペと言われるもの。神の持つような無条件の愛。
ここまでは、聖書の中に出てくる。「愛」とひとことで翻訳されている。
その他の愛は、聖書には出てこないと思う。ギリシャ語と英語の行間逐語訳を見れば、解るかもしれない。
- Ludus. ...これは遊びの愛。「私との関係は遊びだったのね!」と言われるもの。
- Pragma. ...実利的愛で、理由や義務のもとでつながっている関係。多くの夫婦関係ってこんなかなあ。
- Philautia. 良きにせよ、悪きにせよ、自己愛。
アガペの面白いところは、愛せない人もこの愛の対象に含まれること。そこには、理性が伴う。このアガペというのは、エロス、フィリア、ストルゲと並行して示すことが出来ると思う。
アガペは、自分の欲望にしたがって相手を獲得するのではなく、自分にとって辛くても、相手の最善を願う行動を取らせるよう動機づける。もし、アガペが、他の愛と相反するものであるならば、アガペが最優先されるのが、聖書では理想とされる。現実では、そういう風に物事は動いていないようである。
多くの人は、愛に幾つも種類があるとは考えていないかもしれない。愛と欲望をごっちゃにしているかもしれない。
それに、子供の頃に親から愛されなかったりすると、愛とは何かを理解するのに苦労する。
愛する人の最善を願ってはいても、何が最善かの見解が異なり、自分の愛を受け止めてもらえないこともある。その見解や基準の相違は、人それぞれの信条や経験の違いから来る。
それでも、私達に出来るのは、愛する人の最善を願って、最善を尽くすことしか無いのだろう。
うちのジャマイマちゃんが赤ちゃんだった頃