From Tenerife ・テネリフェから

テネリフェに住む翻訳家の英詩、写真、絵画、音楽、スペイン語など

NIEカードがやっともらえました

2016年の1月に、アイルランドから車でテネリフェに引っ越しで、既に1年半以上経ちました。

とにかく、英国籍の夫と息子も含めて、どこでへ行って、なにをしたら、居住権がもらえるのか、ネットで調べてもわからない状態で、本当に苦労しました。

どんなに苦労したかを書こうとすると、それだけで疲れてしまうので、いつか元気なときに、書こうと思います。誰かのお役に立つことができると嬉しいですし。

夫や息子のNIEカードは、厚紙の写真なしですが、私のは写真付きのプラスチック製です。そのうえカラフルで、赤や黄色が使われてます。

インド人の友人は、居住権のために5キロほどの重量の書類が必要だったそうです。

私は、2キロぐらいかな。お金もかかりました。

もし、不法移住者がいなければ、こんなに証明書はいらないのでしょう。

不法者が多いと、規則が増えます。規則が増えると、不法者も増えます。悪循環ですね。これを断ち切るにはどうしたらいいのでしょうか。

親子の関係だったら、子供が親の規則を守るようになると、親は子供を信頼して、規則を減らしてゆきます。信頼を得るまで、時間がかかります。

でも、国の法律となると、そう簡単にはゆきません。国という集団と、個々の人間の間に、愛情関係がないからです。

日本は、個々の人間が、「私」という、禾に公という「小さな公」で表されているように、集団の益のための個人となっています。しかし、中国を含め他の殆どの国は、国という集団は、個人の幸福のためにあるべきだとされています。中国語で「私」は、「我」です。これはまさに、私自身を指すものです。日本の犯罪率の低さは、そういうところから来ているのかもしれません。愛情関係ではありませんが。

日本がいいと言っているわけではありません。集団のための個人で、個人の欲望をねじ曲げ、押さえつけた社会では、自殺率が増加します。

隣に誰が住んでいるかわからないような地域だけではなく、逆に住民同士の関係が非常に強い地域でも、自殺率は高くなるようです。一人一人の個性や、信条が尊重される社会が実現してほしいものです。

話は逸れましたが。

 

もう引っ越しは嫌ですが、夫が、数年後にクッキーアイランドに行きたいと行っています。サンドイッチアイランドとか、クッキーアイランドとか、面白い名前の島があるものですね。

もう引っ越しは嫌なので、今度は、断固反対します。ハンガーストライキだって辞さないつもりです。