美しい物を見た時の痛み
美しい物を見たり、聞いたりすると、痛みを感じるほど切なくなる。それを克服するために、何かを書いたり、絵を書いたり、詩を書いたり、音楽を作ったりする。
悲しい時も、それを克服するために、何かを書いたり、絵を書いたり、詩を書いたり、音楽を作ったりする。
どちらもとても辛いんだけど、その反面、ずっとこの痛みを感じていたいとも、思ったりする。
滅茶苦茶に、自分を追い込みたいとも思う。自分を痛めつけたくなる。
私はリストカットはしないけど、自分を痛めつけたいという気持ちはわかるような気がする。
でも、私は、プロダクティブな活動に、その負のエネルギーを変換したい。
芸術的表現には、それが本当に心から出るものであるならば、そういう力がある。
何かが、自分の中から生まれてきそうだと思った瞬間に、言いようもない幸福感を感じ始める。
この瞬間を発展させて、何かを制作し始め、それが出来上がった時に、生きていてよかったと思う。
芸術の役割とはそういうものだと思う。
職人技と芸術は全く異なる目的を持つ。職人を育てるのもいいけれど、すべての人が、本当の意味で芸術を楽しむ日が来ればいいなと思う。