沈む人
昨日、日本語の詩を投稿した。
理屈ではなく、自分の頭の中に浮かんでくるものを書き留めた。
それから、自分はなぜそんなことを考えたのだろうと考えた。
その日のうちにすぐにコメントがついた。コメントしてくれたのは、最近このサイトで、短期間にいくつも詩を投稿している人だ。この人も、書きたくて書きたくてしょうがないのだろう。
このサイトはなかなかコメントや得点がつかないけど、コメントしてくれた時には、本当にしたいと思ってしてくれたコメントだということで、とても嬉しい。
ほめことばじゃなくても、批判でもいい。自分の書いたものに、何かを感じてくれたのなら。
怒りでもいい、なにか、帰ってくるものがあれば、嬉しい。
沈む人
海の中にゆっくりと沈んでゆく人
悲しい顔で微笑んで
「あとでね」と見えなくなっていく
私はただ黙ってみている
海の底にはたくさんの人が積み重なり
悲しい顔で微笑んで
「おいで」と手招きをしている
「いや」とこたえる
一人、また一人と、
地上から人々が海に消えてゆく
「まってるよ」
静かに沈んでゆく
ゆっくりと沈んで、底にかさなる
日が沈み、夜がくる。
悲しい微笑みは、慈愛に満ちた月明かりで見えなくなる。
隠された人々は、眠りに落ちる。
私も眠る。