From Tenerife ・テネリフェから

テネリフェに住む翻訳家の英詩、写真、絵画、音楽、スペイン語など

Book of Hosea ホセアの書 書かれた時代

ホセア書が書かれた時代

私の日記では、様々な議論の起きている情報はなるべく取り上げないでおく。教理についても、解釈にしても、出来る限り、論争を避けたいと思う。

 

これは1章1節から推定できる。

Hosea 1:1(KJV)

The word of the Lord that came unto Hosea, the son of Beeri, in the days of Uzziah, Jotham, Ahaz, and Hezekiah, kings of Judah, and in the days of Jeroboam the son of Joash, king of Israel.

 

[Hosea, the son of Beeri] Beeriの息子Hoseaは、

[ Uzziah, Jotham, Ahaz, and Hezekiah, kings of Judah]

ユダの王たちである、Uzziah, Jotham, Ahaz, およびHezekiah

[Jeroboam the son of Joash, king of Israel]

イスラエルの王Jeroboam

の時代にホセアは、神の言葉を託される預言者として働いた。

 

ユダのUzziah王の統治と、イスラエルの王Jeroboam II (Joashの子)の統治が重なる時に、ホセアの預言者としての活動が始まった。 Uzziah王の統治が終了した具体的な年代についてはいろいろな説があるので、私はここでは取り上げない。wikipediaをはじめ、いろいろ資料はあるので、そこに書かれている数字から、大体の年代がわかる。この年代に関して調べ始めると、ものすごく大変になるのでここでは取り上げない。

Kings of Israel and Judah (参考までに見てください。年代が書かれていますが、これについては、おおよそという意味で考えてください。)

1章1節にある、ユダのHezekiah王の統治までホセアの活動は続いた。

 

ソロモン王の統治終了後に、「神の国民」は、ユダとイスラエルに分裂していた。ソロモンが異教徒の妻をたくさん目取り、世界一賢いこのソロモンが、妻たちの影響を受け、異教の神を崇拝するまでになる。彼の統治は、国民を苦しめるようになり、神の祝福は、ソロモンから離れた。その後、国は、ユダとイスラエルに分裂をしてしまう。「神の国民」は、もともと12部族なのだけれど、そのうち10部族がイスラエル、2部族がユダという形で別れた。ホセアは、イスラエルの側で活動していたのだけれど、当時のイスラエルは、物質的には豊かであっても、神に対する人々の関心はなく、暴力的で不道徳な生活をしていた。

Hosea 4:6

 My people are destroyed for lack of knowledge: because thou hast rejected knowledge, I will also reject thee, that thou shalt be no priest to me: seeing thou hast forgotten the law of thy God, I will also forget thy children.

 

ところで余談だけど、アダムも、妻が絡んで神に逆らい、ソロモンも、妻たちに絡んで背教をする。女性の影響力とは、かなり強いものだ。

 

Jeroboam II (Joashの子)の死後、更に恐ろしい時代が来る。

 

ホセアの妻に関する記述が、非常に興味深いので、それについて別の日記に書くことにする。