From Tenerife ・テネリフェから

テネリフェに住む翻訳家の英詩、写真、絵画、音楽、スペイン語など

昔からずっと

自分が生きているのか死んでいるのかもわからなくなるなかで

自分が命を懸けて守ろうと思ったものまで失いかけた

家族に十分なものを与えることができない罪悪感にさいなまされ

何度も想像の中で自殺を図った

 

 

朝から夕方まで会社で働き

その後夕飯を作り

家庭教師の仕事に出かけた

それでも収入は足りなかった

こんなに働いてもなぜ生活が楽にならなかったのか

不思議なことに、こうやって長時間働いていた時期が

一番貧乏だった

そういう理由で会社で働くのをやめた

 

月10万近くの住宅ローンと

自宅を持っていたので

健康保険税が重くのしかかり

自宅があるので子供の学校からの援助ももらえなかった

自宅は売りに出していたものの

なかなか売れなかった

娘の修学旅行費が出せなくてそれを断ろうとしたときに

やっと教育委員会側が私たちのひどい状況をわかってくれた

何年も給食費の支払いに困り、何度も援助の申請を断られて

やっと最後にわかってもらった

娘の眼鏡をかうことができた

 

夫は自宅が完成し、同じ月に息子が生まれて、その後まもなく倒れた

教育委員会はほぼ全時間働いているALTに

社会保険を適用しなかった

社会保険事務所に電話をしたら

「あなたの立場が悪くなりますよ」と警告が来た

仕事を失えばそれでおしまい

線維筋痛症は難病指定されていないし

働けないにもかかわらず国から障碍者として認めてもらえない

 

そんな中でも常に私は頭の中で絵を描き音楽を作っていた

学習だけのための時間は取れない

だから、自分の学習にもなる仕事を選んだ

人に絵画や英語を教え、翻訳をした

それは自分の勉強のためと教える仕事の時給が良かったからだ

 

私の芸術に対する情熱はいろいろなところで試された

宗教的な信条

生活

人間関係

私はこうした中で芸術の在り方を一つ一つ吟味していった

 

芸術を否定する、または敬意を示さない社会や思想は持続しない

 

これが私の現時点での結論となっている。

ねこ

 

http://felicia-j.hatenablog.com/

 

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