何かが足りない
すみません。日本語で書くとひどく暗い詩になってしまいますが、英語の現代詩にはこの程度の暗い詩がたくさんあります。
単なる暗い詩で終わるのではなく、私は、常に、希望への糸口を示したいと思っています。
今回は、問題の提起と問題の原因となっているものを考えてもらうように働きかけている、とてもポジティブな詩だと取っていただけると嬉しいのです。
下の詩を、英語にするつもりです。勿論翻訳ではありません。これに基づいて英語で考え、発展させるつもりです。
何かが足りない
星の名前を知っただけで
宇宙の真理を知ったようなつもりでいるのだろうか
理解し合えないのに理解を求める
心は見えないのに見えたような気持になる
孤独の溝は果てしなく深い
何千年もの間
人々はそこに落ち続けている
同じ量の重力が継続的にかかるので
落ちていることに気が付かない
まるで幻に救いを求めた果てに
現実との境が見えなくなったように
痛みをこらえているうちに
痛みが感じられなくなったように
それでも何とか希望を探してみる
でも落ちていることを知らない人間は
自らが進む方向性さえも認めることができず
希望の方向を定めることができない
時々孤独の深い溝の話を聞いても
それは神話となって心の奥深くに隠され
生きている間封印される
昔から何かが足りなかった