From Tenerife ・テネリフェから

テネリフェに住む翻訳家の英詩、写真、絵画、音楽、スペイン語など

自尊心のなさが人を傷つける場合

自分に自信がないことで、時々人を傷つけてしまう。

高校生の頃だけど、友人を傷つけたことがあります。

私はちょっと変わり者で、よくいじめられました。特に、女の子のお山の大将から。それで自分が人から好かれないと思っていたんです。

高校生の時にいつも一緒に買い物に行ったり、音楽活動したりしている女の子がいました。いつもいっしょにいるのに、私の気持ちの中のどこかで、彼女が私を受け入れてくれていないのではという不安がありました。

ある日、何気なくですが、特に何かを言おうとしていたのではなく、

「私には友達がいないから。」と彼女の前で言いました。私には大したことではありませんでした。

帰宅後すぐに彼女から電話が来ました。

「私はあなたの友達だと思っていたけど、違うの?」と彼女はいいました。

私のことを友達だと思っていてくれたのです。

私は、彼女を傷つけてしまった、と言う反面、嬉しかったです。

いつも誰かと一緒に何かをするようになっても、私の心の中のどこかでは、人からの拒絶を前もって予期しているのでしょうか。今でもそれは私の中に残っています。

 

時々、辛辣なことを平気でいう人がいます。私が思うに、そういう人たちの多くは自尊心がなく、自分のような「小さな、どうでもいい」人間が何を言っても、人が真剣にそのことを取り上げないだろうと考えているような気がします。自分の言葉や行動が、どれほど人に影響を与えるかを過小評価をするということでしょうか。

 

自虐的な言葉により、人を傷つけることもあります。自分がどんなにその人のことを大事に思っているか、自尊心のない人は考えられないのです。

愛する人は、「あなたと一緒にずっと生きてゆきたい。あなたといると幸せだから。」と言う言葉を、聞きたいのです。

写真はフェリーでテネリフェに渡る途中

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