From Tenerife ・テネリフェから

テネリフェに住む翻訳家の英詩、写真、絵画、音楽、スペイン語など

批判、感受性、正直さの関係

人のことを悪く言ってはいけないと、親は子に教える。

その一方で正直であるようにも教える。しかし、何でも正直に言っていると、叱られてばかりいることが多い。子供だけではない、大人の私も混乱する。

自分のことを考えたら、人の批判などしていられないよと言われる。そうかもしれない。

こうしたことは、きちんと論理だてて説明されなければいけない。

 

(1)まず、正直であること。これは、物事を意識して正確に把握すること。

(2)それを、どのように、誰に、どんな目的で、どのように表現するかを考えること。

その際に、自分自身はどうかを把握する。

表現すると、どういう結果になるかを考える。

 

結果によっては、言わないほうがよいと判断する場合がある。これは、問題を無いものにすることとは違う。タイミングを見計らって後で言うことも考える。言っても仕方がないことは、言わないほうが良いかも。

 

私がよくないと思うのは、

(1)批判力を衰えさせること

(2)根拠のないことを信じること

(3)自分や人に嘘をつき問題を無いものとすること

(4)人に正直な気持ちを表現させないこと

(5)人を傷つけることが目的で批判すること

 

批判力を含めた分析力は、芸術作品の理解や鑑賞にとても重要なものだと思う。

感受性を衰えさせてはいけない。感受性が強いと辛いことも多いと思うけれど、人の気持ちが解る人は、最終的には幸せな人生を送ることが多い。

さらにこれは、学習能力と深い関わりがあると思う。記憶力や、理解力は、感受性の強さから影響を受けると私は考える。