批判、感受性、正直さの関係
人のことを悪く言ってはいけないと、親は子に教える。
その一方で正直であるようにも教える。しかし、何でも正直に言っていると、叱られてばかりいることが多い。子供だけではない、大人の私も混乱する。
自分のことを考えたら、人の批判などしていられないよと言われる。そうかもしれない。
こうしたことは、きちんと論理だてて説明されなければいけない。
(1)まず、正直であること。これは、物事を意識して正確に把握すること。
(2)それを、どのように、誰に、どんな目的で、どのように表現するかを考えること。
その際に、自分自身はどうかを把握する。
表現すると、どういう結果になるかを考える。
結果によっては、言わないほうがよいと判断する場合がある。これは、問題を無いものにすることとは違う。タイミングを見計らって後で言うことも考える。言っても仕方がないことは、言わないほうが良いかも。
私がよくないと思うのは、
(1)批判力を衰えさせること
(2)根拠のないことを信じること
(3)自分や人に嘘をつき問題を無いものとすること
(4)人に正直な気持ちを表現させないこと
(5)人を傷つけることが目的で批判すること
批判力を含めた分析力は、芸術作品の理解や鑑賞にとても重要なものだと思う。
感受性を衰えさせてはいけない。感受性が強いと辛いことも多いと思うけれど、人の気持ちが解る人は、最終的には幸せな人生を送ることが多い。
さらにこれは、学習能力と深い関わりがあると思う。記憶力や、理解力は、感受性の強さから影響を受けると私は考える。