■
時々、風景を見ていて思う。
どんなに有名で才能のある芸術家が、何をしても、自然が持つその100万分の一も表現しきれていないのではないかと。
ゴッホやピカソの絵が、億単位で売買され、多くの文学者がまるで神様のように扱われているけれど、崇拝に近いような称賛に値するほど、彼らの作品は優れているのだろうか?ドビュッシーも素晴らしい曲を書いた。大好きだけど、人間である芸術家に対する称賛は、度が過ぎているのではないかと思うことがある。
不完全な人間のやることには限界がある。
自然の美をそのまま受け入れる能力が、どこかで無くなってしまったんだろう。
毎日素晴らしい夕焼けに感動する。でもその反面、それをフルに味わえない切れないような限界を、自分自身に感じる。美を受け入れる能力も、不完全なのだ。美しすぎて、とても悲しいし、痛い。